りょーすけ小話
お城は立地によって分類でき
山城、平山城(ひらやまじろ)、平城(ひらじろ)の3種類あります
突然ですが皆さんはどの城が好きですか?
僕は山城が大好きです!
なぜなら登山と城巡りをダブルで楽しめちゃうからです!
登山も楽しめて城も楽しめる、なんて素敵なデートプランなんだろう・・
これら3種類の城は戦国時代の移り変わりと、お城の役割の変化によって
山城→平山城→平城
の順で変移していく
注意しておきたいのが、戦国時代後期には山城が存在しなくったというわけではなく
あくまで3種類の城の「割合」が変化しているのだ
それでは本題へはいりましょう!
戦国時代へタイムスリップ!!
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時は戦国時代、大名たちは自身の財力と労働力を最大限に生かし、鉄壁の城を築いていた
山城
平安時代後期から戦国時代初期にかけて多く築かれたのが「山城」である
文字通り山の頂上や尾根に築かれた城だ
代表的な山城は
岡山県の「備中松山城」、島根県の「月山富田城」、新潟県の「春日山城」だ
特に備中松山城は天守閣が残る貴重な山城で、お城はもちろん登山も楽しめる僕のおススメの城!
山城を築城する際は、急な斜面などの自然の地形を利用して城壁代わりにし 、必要な箇所だけ防御施設を築く
このように山城のメリットは、地形を上手く利用することで小規模の工事で高い防御力を生み出せる
さらに、攻める側は約30㎏の甲冑(かっちゅう)を着て斜面を登るため
疲弊しやすいなどのメリットもある
一方でデメリットも抱えている
まず城全体の規模が小さいため、食料や武具といった物資を保管できる場所が少なく、
籠城戦や大軍の収容には適さない
特に山の頂上に築城されるため井戸を掘ることが難しく、水不足に陥れやすい
また、山奥に築かれているので人が住む場所からは離れており、城下町の発展は難しく、政治や経済の中心地にはなりにくかった
そのため、中には城主や家臣団の屋敷を山城のふもとにおき、普段は城下町の発展に貢献し、戦となれば山城に籠る場合もあった
次に戦国中期から後期にかけて、山城と平城がフュージョンした「平山城」が登場する
平山城
代表的な平山城は
岡山県の「津山城」、兵庫県の「姫路城」、高知県の「高知城」だ
本丸などの中心部は丘陵や台地の上に築かれ、城主や家臣団の屋敷は平地に建てられるのが多かった
山城に比べ、大軍を収容できる上に、城下町を発展させることができ、経済や政治の中心地になりやすかった
一方でデメリットは、山城のように天然の要塞がないため、城全体に水堀や高い石垣を築く必要があり、莫大な費用がかかった
平城
名前の通りほぼ完全な平地に築かれた城だ
代表的な平城は
愛知県の「名古屋城」、岡山県の「岡山城」、広島県の「広島城」だ
広島城は城内が迷路みたいになって面白いからぜひ行ってみてね!
平城は広大な土地に城を築くため、大軍を収容しやすいうえに交通の便が良いためますます城下町発展させやすい
もちろん周辺には一切の自然要塞がないため、山城に比べると防御力は劣る
しかし戦国時代の後期になると、下剋上の中で領土を拡大してきた大名は豊富な労働力と財力を獲得しているほか、土木技術が飛躍的に発展したことで大規模工事が可能になり、何重もの巨大な堀や石垣が築かれるようになった
総合的にみると山城を超える防御力を持ち合わせていた
こうして戦国時代末期には平城が主流となっていた
番外編:水城
海や水に面して築城された城
代表的な水城は
愛媛県の「今治城」、香川県の「高松城」、大分県の「中津城」だ
水城は海や湖が天然の堀となり、さらに海水を引き込むことで何重もの堀をめぐらすことができた(高松城が特にそう)
また水運を生かして交易も盛んに行われた
一方で、暴風や高波の影響を受けやすく、腐敗しやすかった
そのため水城の数はそう多くないのだ
次回からはもっと細かくお城の「造り」について紹介していきます!
天守や曲輪(くるわ)、破風(はふ)など、城巡りがもっと楽しくなるお城の
「見どころ」を投稿します!
ぜひのぞいてみてね!
https://muromati1392.com/letter-11/
今日も僕の記事を見ていただきありがとうございました♧
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